GMATは非常の特殊なテストです、
受験目的を明確化し、必要な方のみ受験するよう心がけて下さい 。
GMATはビジネススクール課される学力判断テストです。大学院留学を考えはじめた方の中には「GMATって初めて聞いた」という方も多くおられると思います。GMATはビジネススクールへの入学を希望する場合、出願者に課される試験の1つです。
TOEFLとGMATの受験目的の違い
まずは知名度のあるTOEFLと比較してみましょう。
次の表を見てください。
TOEFL | GMAT | |
対象 | 非英語圏の出願者 | 全出願者(ネイティブ含む) |
難易度 | 易しめ | より高度 |
目的 | 大学院の講義に充分な英語力があるかどうか | 学術的知識を問い、受験者の優劣をつける |
皆さんご存じのTOEFLは、非英語圏の出願者にのみ課せられる英語力判定テストです。そのため、難易度も受験者層に合わせてやや易しい内容となっています。
たいしてGMATはネイティブも受験する学術知識を問う試験となっています。ゆえに内容はネイティブの知識に合わせた発展的なレベルが出題されています。ここで注意したいのは、両者の目的に大きな違いがあるということです。
日本の受験者にとっては両方とも留学に際して課されるテストなのですが、TOEFLは「クリアすべき条件」、GMATは「上位の順位を目指す試験」となります。
前にご説明したように、大学の各コースにはTOEFLの出願最低必要スコアが設定されています。これをクリアしなければ出願しても合格はかなり難しいわけですが、逆に言うと高得点がそこまで大きなアドバンテージになるわけではありません。GMATではどうかというと、高得点が合否判断の重要な一部分になっています(出願最低スコアは通常設定されていません)。
これはGMATでは得点と受験者の中での順位(上位何%に入ったか)が示されるため、それを指針として大学院側で“将来スクールの名声を高めてくれそうな人材”を選ぶためです。このように、より高度な試験としてGMATが実施されています。
TOEFLとGREの受験目的の違い
海外のビジネススクール以外の大学院への進学を検討されている方は、GMATではなくGREというテストが開催されていますのでそちらを受験する必要があります。
ただ最近ではGMATの代わりのGREのスコア、GREの代わりにGMATのスコアを提出できる大学院もあり、出願するスクール、専攻などによって受験するテストが異なるので注意が必要です。
ご自身がどのテストを受験する必要があるかは、出願予定の学校のアドミッションオフィス(入試課)に問い合わせるか、通常学校のホームページに記載されているので書くにすることができます。